高卒だってなれる!? 学歴だけではない、塾講師になるための条件とは

塾講師と聞くと、皆さまどんなイメージを持ちますでしょうか?
なんだかとっても頭が良くて、大学も高偏差値のところ出身だと思っていたりしませんか?
じつは、そのような塾講師は一握りです。今回は塾講師の実体と、どのような人が塾講師になれるのかをご紹介します。

確かに学力は重要

塾講師に学力は必須です。勉強を教える先生たちは、言ってしまえば塾にとっての商品と考えることもできます。その商品の品質の一つが、先生自身の学力です。
しかし、だからといって高学歴の先生ばかりが塾に集まるわけではありません。塾では講師採用時に、必ずテストを行います。
内容は塾によって異なります。英数国の三教科を見る塾もあれば、五教科全てを見る塾、五教科の中から三教科選ぶ場合や、得意教科を一教科だけやれば良い場合もあるのです。

合格基準は室長に委ねられている場合も

テストで一定の点数を採ることができれば、晴れて塾講師としてデビューできます。しかし、この「一定の点数」というのが少しくせ者です。というのも、塾の室長がアルバイトの採用不採用の決定権を委任されていることが多く、室長の裁量によってバラバラなのです。
例えば「平均点○○点以上で合格」と決めている室長もいれば、他には「どんなに他の教科の点数が良くても、数学で○○点以下の人は採用しない」という人も。また、そのときの塾の状況によって「社会を教えられる先生がいないから、社会ができれば即採用」ということもあり得るのです。
このように、採用される基準は一つではありません。しかしこれは裏を返せば、何が採用の決め手にならない分チャンスも多いということを意味しています。

学力以外で見られるもの

また、どんなに本人の学力が高く、有名大学出身だとしても、不採用になることは少なくありません。塾の室長は以下のようなことも採用面接の際に見ているのです。
まずは、元気があるかです。塾講師も客商売です。そして教室内も明るく元気な方が、生徒や保護者の印象がよくなります。そのため、面談のとき元気に挨拶して入室できているかを見ている室長も少なくありません。
社会人としての常識や礼儀作法が備わっているかという点も重要になります。講師のほとんどを大学生のアルバイトでまかなっている教室も少なくありません。しかし、たとえ大学生であっても、生徒や保護者にとっては「先生」です。当然、一人前の社会人として認識され、そのように接せられ、社会人としての立ち振る舞いを求められます。
そして一番重要なのは、子供たちが好きかどうかです。子供が好きだという熱意があれば、室長も安心して「採用しよう!」と思います。
以上のような要素をしっかりと備えていれば、高卒や浪人生にも塾講師になれるチャンスがあるのです。